フラクトオリゴ糖に
ついて
フラクトオリゴ糖について

フラクトオリゴ糖とは

フラクトオリゴ糖のβ-1,2結合は、膵臓のαアミラーゼや小腸粘膜に存在する水解酵素では分解することができないので、消化されることなく、腸へ運ばれる。

奥 恒行 : 栄養学雑誌, 1986; 44(6) 291-306 奥 恒行 : 栄養学雑誌, 1986; 44(6) 291-306
奥 恒行 : 栄養学雑誌, 1986; 44(6) 291-306

フラクトオリゴ糖の特徴

  1. ヒトの消化酵素で消化されない
  2. 腸内細菌に利用されやすく、短鎖脂肪酸が作られる
  3. 短鎖脂肪酸(SCFA:short-chain fatty acid)である、酢酸、酪酸、プロピオン酸によって腸内環境が酸性になる
  4. ビフィズス菌に最も多く利用されるオリゴ糖
奥 恒行 : 栄養学雑誌, 1986; 44(6) 291-306

フラクトオリゴ糖摂取の意義

フラクトオリゴ糖の摂取により、腸内のビフィズス菌が10倍に増加した報告もされています。フラクトオリゴ糖摂取により有意にビフィズス菌が増えた方の中には、人によっては100倍から1000倍の増加が認められました。しかし、摂取を中止すると、8日後にはビフィズス菌量が減少傾向を示しました。
注 )GFOを使用した試験ではありません。
腸内フローラと食物因子(編集/光岡知足)

対  象 : 健康な成人9名、50〜90歳の入院中患者23名
摂取期間 : 成人は連続4日間、高齢患者は連続2週間
摂 取 量 : 1日1回、フラクトオリゴ糖8g
糞便採取 : 摂取前・摂取中・摂取中止後1週間後

日高 秀昌, 他: 腸内フローラと食物因子(編集/光岡知足), 学会出版センター 1984: p39-67

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