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ネオパレン2号輸液の製品Q&A
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アミノレバン点滴静注、キドミン輸液、KN3号輸液において、セフトリアキソンナトリウムとの配合変化情報があります。「配合変化・容器」ページに掲載している配合変化表をご参照ください。
ただし、セフトリアキソンナトリウムは、カルシウム含有製剤と同時投与を行ってはならないとの注意喚起がなされている注射剤です1)。
したがいましてカルシウムを含有する輸液製剤との配合変化試験は行っていません。
【参考】注射用セフトリアキソンナトリウムの添付文書情報
【使用上の注意】重要な基本的注意
本剤を投与する場合は、カルシウムを含有する注射剤又は輸液と同時に投与しないこと。[国外において、新生児に本剤とカルシウムを含有する注射剤又は輸液を同一経路から同時に投与した場合に、肺、腎臓等に生じたセフトリアキソンを成分とする結晶により、死亡に至った症例が報告されている]【使用上の注意】適用上の注意 配合変化
カルシウムを含有する注射剤又は輸液との配合により混濁等の変化が認められたとの報告があるので、配合しないこと。
1) 阿南節子, 月刊薬事,2008;40(3):487-492【ZA10508C01】
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隔壁を開通せずに投与することで、高濃度の糖、電解質、アミノ酸が投与されることにより、以下のことが考えられます。
①高血糖、電解質異常を引き起こすおそれがあります。
開通を忘れることで通常より高濃度の電解質や糖が静脈内に投与されてしまうため、高血糖、電解質の異常を引き起こすおそれがあります。②アミノ酸の急速投与により、悪心・嘔吐を生じる可能性があります。
一般的にアミノ酸の投与速度が速い場合は悪心・嘔吐の副作用が出やすいといわれています。そのため、アミノ酸の投与速度は 10 g/hr 前後が体内利用に望ましいとされています1)。③予定した投与量・濃度が投与出来ません。
そのために、気づいた時点で投与を中止し、新しい製剤等への変更をお願いします。
1) 昭和54年2月2日 薬発第144号(第一次再評価結果その15)
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高カロリー輸液投与時に併用する総合ビタミン剤には、界面活性作用を有する成分が含まれています。この界面活性成分により輸液の表面張力が低下し、1滴の大きさ (滴容量) が小さくなります。そのために、時間あたりの滴下数が同じ場合でも実際の投与量が少なくなるため、予定時間に終了しないことがあります。
従って、投与速度の設定は、滴容量に応じて滴下数を調節してください。また、時間あたりの滴下数で流量を制御する輸液ポンプでは、滴容量に応じた補正が必要です。
※実際の補正 (変化率) については下記のOtsuka Informationをご覧ください。
1) Otsuka Information Vol.77 輸液セットの1滴の大きさは、小さくなることがあります
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フィトナジオン (ビタミンK1) を含む全ての製剤に共通して記載されています。
ネオパレン輸液は 2000 mLあたり、オーツカMV注は1セットに、いずれもフィトナジオン (ビタミンK1) を 2 mg 含んでいます。また、エルネオパNF輸液は 2000 mL あたりフィトナジオン (ビタミンK1) を 0.15 mg 含んでいます。ビタミンKを含む製剤は、ワルファリンの効果を減弱させる可能性があります 1)。併用する場合は血液凝固能に関連する数値(INR等)をご確認ください。
【参考】
ワルファリンの血栓抑制作用は、ワルファリンがビタミンK作用に拮抗し、肝臓のビタミンK依存性血液凝固因子の生合成を抑制することで起こるとされています 1)。
1) 斉木明子:ワーファリン服用患者におけるビタミンK含有製剤の投与指針,医薬ジャーナル,39(7),2072,2003 【ZA30503G03】