Vol.03
集中治療領域におけるタムガイド®の使用経験
~頸部での赤色光の見え方と胃内での位置確認について~
札幌医科大学医学部集中治療医学 准教授 巽 博臣
経鼻胃管挿入はリスクを伴う処置であり、各医療機関が医療事故の予防に取り組んでいるものの、過去には死亡事故を含めた医療事故が複数発生している。2018年、日本医療安全調査機構は経鼻胃管挿入に関する死亡事故事例を分析し、再発防止のための提言をまとめた。提言の死亡事例では、気管や肺に誤挿入した状態での栄養投与、スタイレットやガイドワイヤー併用時の穿孔が要因とされ、経鼻胃管挿入時の先端の位置確認は、医療安全の面で極めて重要である。集中治療領域においては、鎮静下、筋弛緩薬投与、意識障害などにより咳嗽反射が減弱または消失し、気管へ誤挿入しても咳嗽反射がみられない患者も多く、一般病棟の患者以上に経鼻胃管挿入にはリスクを伴うケースがある。そこで当院 ICUでは、先端位置の新たな確認方法として「タムガイド®」を使用した。

