Vol.01
タムガイド®操作の基本
食道・胃の生理構造の把握、経鼻胃管挿入時のポイント
国際医療福祉大学那須医療センター 病院長 鈴木 裕
国際医療福祉大学那須医療センター 消化器外科 病院助教 髙橋 潤次
経鼻胃管(以下、チューブ)の挿入・留置手技は肺への誤挿入リスクを伴い、特に経腸栄養・薬剤などが誤って肺に注入されると、重篤な化学性肺炎や死亡につながる。チュ ーブ先端の位置確認はX線撮影でも 医師が正確に読影できなかった事例が報告されており、その確実性が100%の確証を得るには至っていない。そのため、医療現場では複数の方法による位置確認が実施されているものの確実性に欠けることから、現在も新規デバイスの開発が望まれている。さらに在宅や施設ではX線撮影による位置確認を行うことが難しく、チューブを交換するためには患者の病院受診が必要となる。
こうした医療現場での課題を解決する手段として、当院では新たに「タムガイドR」を活用することとした。 また、診療報酬としても2022年には、「J034-2経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術 180点」が処置料として 算定できるようになった。算定基準は" X線が活用できない環境下''という限られた条件下ではあるものの、タムガイドを導入するきっかけともなった。