入社のきっかけ
システムを創り上げる喜び。
大学の学びを現場の力へ
もともと、徳島県内での就職を希望しており、安定性の観点から製薬業界に強い関心を持っていました。そんな折、大学で開かれた製造技術支援室の説明会に参加し、新しいシステム開発や技術的な課題解決に積極的に取り組んでいる部署であることを知りました。現場の課題を拾い上げて工程設計から設備導入、データ活用まで一貫して関われること、そして保守だけでなくシステムそのものを創り上げる役割がある点に大きな魅力を感じました。私は大学で機械工学を学んでおり、その知識を実践的に活用できる理想的な環境だと思いました。また、若手エンジニアが主体となってプロジェクトを推進し、部門横断で連携しながらスピード感を持って改善を重ねている姿を見て、ここなら早期から成長できると確信しました。製薬という人の命に関わる製品を作る重要性と社会的意義に共感し、この環境で働きたいと強く思い入社を決めました。
現在の仕事内容
開発から実機検証まで。
品質を担保するエンジニアの役割
生産ラインにおける品質保証に関わる様々な技術開発を担当しています。メインの業務は、製品の不良品を判別させるための画像検査システムの開発です。新規開発では撮像条件の検討から始めます。照明の角度や波長、カメラの解像度、レンズの選定、そして生産ラインへの据付設計を行い、最適な撮像環境を構築します。例えば、輸液バッグの微細な異物を検出する場合、光学的な手法を組み合わせてラボで検証を重ね、最適な画像が得られる条件を整えます。その後、実際の生産ラインにカメラや照明を設置して想定通りの画質が得られるか確認し、画像処理プログラムの開発に移ります。対象物の検出アルゴリズムを設計し、実機で検証を行った後、品質部門の承認を経てラインに導入されます。導入後も、装置の老朽化への対応やシステムの改良を継続的に行っています。検査ログからデータを分析してアルゴリズムを最適化するなど、不良発生を低減するための工程改善も積極的に実施しています。
大塚製薬工場の魅力
企業理念が浸透した誠実な職場
社内全体で、製品の安全性と品質を最優先にする意識が極めて高いと感じます。どの部署でも製品のことを第一に考えており、「世界中の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」という企業理念が徹底されています。
社員を大切にする風土も大きな特徴です。成長を支援する体制が整っており、例えば「提案活動」という、社内改善案を自由に発信できる制度のおかげで、誰もが公平に評価される機会があります。若手の発言も歓迎されており、新しいアイデアを提案すると、上司や先輩が親身になってサポートしてくれます。 こうした失敗を恐れずチャレンジできる環境は、技術者としての成長に大きく寄与していると感じます。
ワークライフバランスへの配慮も充実しており、効率的な業務推進と適切な休暇取得が推奨されています。
また、主力製品である輸液は医療現場で直接使用される製品のため、自分の業務が医療に貢献していることを実感しやすい環境です。技術者として、自分の専門性が社会的な役割を果たしていると感じられる点が、大きなモチベーションになっています。
今後の目標
製造・品質・技術の視点を備え、
新たな価値を創出する
今後の目標として、短期的には、現在取り組んでいる画像処理技術をさらに極めていきたいと考えています。現状、システムはあらかじめ定めたルールに従って不良を検知する、ルールベースで構築されています。しかし、生産時には想定外の事象が起こることもあるため、今後はAIを活用した再検査システムを開発したいです。これにより、不良の未検出を限りなくゼロに近づけられると考えています。
長期的には、製薬製造に不可欠な専門領域を幅広く習得した、技術系ジェネラリストを目指しています。具体的には、医薬品の製造管理および品質管理の基準であるGMPに基づく検証方法や、ラインの保全技術、製造データの管理方法などを身につけたいです。製造、品質、技術の三つの目線を持って業務に取り組むことで、生産技術全体を俯瞰できるようになり、より新しい価値を創出していきたいと思っています。