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世界へ広がる大塚の輸液

日本の輸液のリーディングカンパニーとして培った当社の高い技術力を生かし、大塚グループでは、1970年代から輸液事業の海外展開を始め、現在、16の事業会社で輸液ビジネスを行っており、各国の医療に貢献しています。それらの多くでは、輸液の現地製造を行い、適正価格での提供や雇用創出など、地域社会への貢献にもつながっています。また、輸液を輸出することで、周辺諸国の医療にも深く関わっています。

リスクや技術力の違いから、現地製造により医薬品を供給する日本の製薬会社はそれほど多くありません。しかし、私たちは、「富める人から貧しい人まで等しく医療を受けられるように、その国や地域にあった適正な価格で医薬品を提供したい」という考えのもと、現地での輸液製造にこだわっています。その製造には「大塚グローバル品質基準」を設定し、どの国においても高い品質を維持すること、そしてその更なる向上を目指しています。また、当社の若い技術者を責任者として現地へ派遣することで、社員自身も大きく成長する機会となっています。

当社はこれからも、輸液を中心とした医療用医薬品やメディカルフーズなどの分野で、各国の市場ニーズにあったより付加価値の高い製品の海外展開を図り、現地の医療に貢献していきたいと考えています。

大塚グループ展開地域と輸液事業

当社の子会社・関連会社である海外輸液事業会社

蘇州大塚製薬有限公司

蘇州大塚製薬は、2007年に日系企業の進出が盛んな中国蘇州市に設立されました。工場のある蘇州工業園区には豊かな水源があり、美しい自然環境や風土を育んできた景勝地として知られています。日本から技術と設備を導入し、高度な知識と経験を有する社員が、高品質な抗生物質キット製剤の生産活動に取り組んでいます。

詳細は蘇州大塚製薬のウェブサイト(中国語)ページへ

大塚製薬インド株式会社

成長が期待されるインド医薬品市場における輸液事業での市場参入を目的として、2013年、新設された現地輸液事業会社に大塚製薬工場が資本参加し、2017年3月、「大塚製薬インド株式会社」に社名変更しました。インドの文化を大切にしつつ、大塚の理念との融合を図りながら、現地のスタッフとの相互理解を深め、互いに成長できるように日々奮闘しています。

詳細は大塚製薬インドのウェブサイト(英語)ページへ

PTウィダトラバクティ

1973年に設立し、1995年から大塚グループとなったPTウィダトラバクティは、インドネシアで輸液の製造販売を行っています。2006年からは国内だけではなく、アジア各国への輸出も開始し、2013年には今後の市場拡大を見据えて新工場を竣工しました。現在、インドネシアの輸液市場でトップシェアを誇っています。

詳細はPTウィダトラバクティのウェブサイト(英語)ページへ

大塚製薬ベトナム株式会社

2003年に設立された合弁会社を前身とする大塚製薬ベトナムは、ベトナム南部ドンナイ省に本社工場、ホーチミンとハノイに事務所を構えています。プラスチックボトル輸液製剤を製造販売し国内外で販売するとともに、栄養輸液やメディカルフーズを輸入し国内で販売を行っています。ベトナムのみならず東南アジアの人々の健康と医療の発展に貢献するために日々活動しております。

詳細は大塚製薬ベトナムのウェブサイト(英語・ベトナム語)ページへ

エジプト大塚製薬株式会社

1977年に設立されたアラブ大塚製薬を前身とするエジプト大塚製薬は、輸液を中心に製造販売を行っており、近隣の中東・アフリカ諸国にも輸出しています。製造ラインの増設や新製品の導入などに積極的に取り組み、現在は、年間約3,000万本の輸液を製造販売し、エジプトの輸液市場で約3割弱の売上シェアとなっています。

詳細はエジプト大塚製薬のウェブサイト(英語)ページへ

大塚エル・オブール製薬エジプト株式会社

2014年に、エジプト大塚製薬はその製造能力の拡大を目指して、エジプトの輸液製造販売会社を子会社化し、その後、社名を大塚エル・オブール製薬エジプト株式会社としました。これにより、エジプトでの輸液の製造能力が強化され、高まる輸液市場からの需要に十分応えられる体制が整いました。大塚エル・オブール製薬エジプト株式会社は、国内のみならず、中東、アフリカ諸国にも高品質な輸液製品を供給していきます。

大塚ジプト株式会社

2021年、エジプト大塚製薬が現地製薬会社と共同で資本参加し、輸液などの医療用医薬品等を販売する新会社として大塚ジプト株式会社を設立しました。エジプトのみならず中東やアフリカなどの近隣諸国において、エジプト大塚製薬と現地製薬会社が製造した高品質な輸液などの医療用医薬品等の情報提供および販売を行ってまいります。

PT大塚インドネシア

PT大塚インドネシアは、1974年に合弁会社として設立し、清らかな水資源に恵まれた東ジャワ州ラワンの地に工場を建設、輸液の製造販売をスタートさせました。基礎輸液の製造販売に始まり、現在は臨床栄養領域の医薬品や治療薬、医療機器の販売へ事業展開を行っています。インドネシアにおける輸液のリーディングカンパニーとして、現在は国内にとどまらず、オーストラリアやシンガポール、スリランカなど海外にも医薬品を輸出しています。

詳細はPT大塚インドネシアのウェブサイト(中国語・英語)ページへ

その他の大塚グループ海外輸液事業会社

中国大塚製薬有限公司

中国大塚製薬は、日本の製薬会社では中国初となる外資合弁製薬企業として1981年に設立されました。設立当初から日本の厳格な品質管理システムを取り入れ、高品質な製品を提供してきました。現在は基礎輸液、注射用プラスチックアンプル製剤、点眼剤を製造販売しています。中国で輸液事業を行う子会社の広東大塚製薬、大連大塚製薬とともに、医療従事者に選ばれる製品づくりに努めることで、中国の医療の発展に貢献してまいります。

詳細は中国大塚製薬のウェブサイト(中国語)ページへ

広東大塚製薬有限公司

広東大塚製薬は1993年に広東省佛山市の工業地域に設立した合弁会社です。その後、2010年に中国大塚製薬が株式を取得し子会社化しました。現在は、プラスチックボトルやソフトバッグ入りの基礎輸液、栄養輸液、脂肪乳剤を製造しています。国内だけでなくタイやインドネシア、香港などへの輸出にも力を入れ、海外の市場にも製品を提供しています。

詳細は広東大塚製薬のウェブサイト(中国語・英語)ページへ

大連大塚製薬有限公司

大連大塚製薬は、広東大塚製薬に引き続き、2012年に中国大塚製薬が株式を取得し子会社化しました。遼寧省大連市に位置し、2014年に中国国家食品薬品監督管理総局による認証に合格し基礎輸液製造許可を取得しました。現在、ソフトバッグ製造ラインを4本持っており、ソフトバッグ基礎輸液を中心に製造を行っております。

香港大塚製薬有限公司

1956年にオロナイン軟膏、1982年にはポカリスエットを上市するなど、海外のなかでは、いち早く大塚製品を展開していた香港の地に、1997年、香港大塚は設立されました。これらニュートラシューティカルズ事業と、基礎輸液や治療薬などの医薬品事業の両輪で展開し、2012年からはダブルバッグ輸液の輸入販売を開始しています。両輪で展開する強みを生かし、より多くの香港の人々の健康に貢献できるよう、社員一同、取り組んでいます。

詳細は香港大塚製薬のウェブサイト(中国語)ページへ

台湾大塚製薬股份有限公司

台湾大塚製薬は1974年に合弁会社として設立しました。1976年に台北本社から車で西に約40分の距離にある中壢市に輸液工場が稼動し、輸液の製造販売をスタートしました。当初は台湾大学と共同開発した製品の製造販売を行っていましたが、その後、治療薬や臨床栄養領域の医薬品の販売を経て、1997年には錠剤の医薬品製造を開始し、現在はフィリピンやタイ、香港など海外にも輸出しています。

タイ大塚製薬株式会社

タイ大塚は大塚グループの海外初の合弁企業として、1973年に設立され、1977年にプラスチックボトル基礎輸液の工場を竣工、製造販売を開始しました。その後、タイで初となるアミノ酸を使用した輸液の製造販売に着手し、日本から輸入した治療薬などの販売を経て、1987年にはメディカルフーズの製造を開始しました。基礎輸液とメディカルフーズは、ベトナムや香港、台湾、インドネシア、パキスタンなどの海外にも輸出しています。

詳細はタイ大塚製薬のウェブサイト(タイ語・英語)ページへ

大塚(フィリピン)製薬Inc.

大塚フィリピンは1997年に設立し、日本から輸入した治療薬の販売を開始しました。医薬品の販売品目拡充を図る一方、2007年にはニュートラシューティカルズ事業を立ち上げ、ポカリスエットの販売を開始。2016年からは本格的に臨床栄養事業をスタートさせ、日本で製造された高品質のダブルバッグ輸液を輸入し、フィリピン国内の病院市場を中心に販売しています。

詳細は大塚フィリピンのウェブサイト(英語)ページへ

大塚パキスタンLtd.

大塚パキスタンは1988年に設立され、バローチスターン州の工場で1989年に輸液の製造を開始し、現在では、国内の基礎輸液分野のリーディングカンパニーとなっています。治療薬は大塚パキスタンの第二の主要事業で、現在、日本から輸入しているプレタールを取り扱っています。国内の多くの医療機関で、大塚パキスタンの輸液、治療薬が使用されています。

詳細は大塚パキスタンのウェブサイト(英語)ページへ