トップ > 事業紹介・海外展開 > 医薬情報提供

医薬情報提供

医療従事者のニーズに合わせた活動を心掛けて

営業部門では、当社の主力製品である輸液製剤や経腸栄養剤などの医療用医薬品に加えて、経口補水液や濃厚流動食などのメディカルフーズも取り扱っており、医療や介護を取り巻く環境が日々変化していく中で、正確かつ最新の製品情報を提供し、医師、薬剤師、看護師、栄養士など医療従事者のニーズに応えています。

さらに製品の情報に加え、関連する病態等の周辺情報を提供することで医療の質の向上に寄与することも目指しています。 こうした活動を通じ、医療従事者との信頼関係の構築に努める一方、患者さんや医療従事者の声をいち早く研究開発部門や生産部門へ届け、新製品の開発や既存製品の改良に反映させています。

大塚製薬工場のMRとは

医療機関に対し、製品を適正に使用していただくための情報提供と情報収集を主体的に行っているのが、MR(Medical Representatives、医薬情報担当者)です。栄養管理を含む医療の知識や、自社製品のみならず医薬品全般に関する深い知識をもとに、医療用医薬品の適正な使用と普及のために、医薬関係者に医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報の提供・収集・伝達を行っています。

体液管理、輸液管理は治療の基礎であり、輸液は、ほぼ全ての診療科で使用されるものです。また、輸液は、栄養状態が良くない患者さんや、体力がなく治療が難しい患者さんの栄養管理に使われることも多い製剤です。こうした難しい状況にも対応する各診療科の医師とのディスカッションを通じて、当社のMRは幅広い知識を得ることができ、それをまた医療機関にフィードバックしています。こうして医療機関のニーズにきめ細かく対応しながら、医療機関との信頼関係を保ち、最終的には患者さんのよりよい治療へ貢献することを目指しています。

栄養サポートチーム(NST)との関わり

医療機関では、NST(Nutrition Support Team)というチームの活動が重要視されています。NST は、医師、薬剤師、看護師、栄養士などの医療従事者が職種を超えて連携し、それぞれの知識を持ち合い、患者さんにとって最良の栄養支援を検討し実行する専門チームのことです。栄養状態を良好に保つことで、患者さんの治療効果を上げるとともに、感染症や合併症のリスクを下げるなど、患者さんのQOLの向上を目的にしています。

輸液や経腸栄養剤などの医療用医薬品を扱う当社のMRは、特に栄養管理に関して幅広く情報収集を行っております。私たちは、NSTを対象とした勉強会を継続的に実施し、栄養管理における最新の知見や症例などの情報を、的確かつタイムリーに医療従事者に提供しています。

一人一人が医療に貢献する情熱を持って

医療従事者に信頼されるMRを目指して

東京支店 東京営業所一課 係長久保 晋之介

私が情報提供にあたって一番重要と考えているのは、医師と信頼関係を築くことです。自社製品の説明だけにとどまらず、医療従事者が求めている情報は何か常に考え、それをタイムリーに提供できるように努めています。輸液については、医学部でも薬学部などでもなかなか学ぶ機会が少ない割に、臨床では処方や管理をしなければならず、ご苦労されていると聞いています。その一助になることを目指して、若手の医師向けの勉強会や、看護師さん向けのダブルバッグ製剤の使用方法等の勉強会などを積極的に開催しています。

輸液は入院時に使われることが多いのですが、今後は入院の期間は短くなり在宅医療が増えると予想されます。これからますます、開業医や訪問看護ステーション、保険薬局との連携が重要になってくると考えています。こうした現状を踏まえ、私は地域の薬剤師会を通じ、在宅の患者さんの栄養管理についての勉強会を企画するなどの活動も行っています。在宅医療において当社の製品が多く使用されるシーンを想定し、在宅に移行する患者さんを支える医療従事者をしっかりサポートしていきたいと考えたからです。

輸液のトップシェアメーカーとして今、医療の場で求められていることを見据えながら、さまざまな情報を正確にタイムリーに医療従事者へお伝えするのが、大塚製薬工場のMRとして果たすべき役割だと考えています。こうした活動の一つ一つが、病気と闘う患者さん一人一人を応援することにつながると信じ、自らの責務を果たすべく、日々まい進しています。

医療の場に求められることが
私の原動力になっています

東京支店 東京営業所二課 係長泉野 亜依子

医療機関を訪問する中で、輸液のことを詳しく知りたいという医療従事者の強いニーズを日々感じています。院内の勉強会を積極的に開催するなど、その要望にお応えできるように努めています。ニーズがあるので、忙しい医療従事者の立場になって真摯に考えた提案なら、断られることもあまりないと感じており、積極的に働きかけをしています。

当社の取り扱う輸液は、医療従事者の手間や感染リスクを減らすため、容器などを常に進化させており、医療従事者にはその適正な取り扱いを知っていただくことも重要です。日ごろから適正にかつ安全に使っていただけるよう説明させていただくとともに、医療従事者からその使い方や課題についての意見なども収集し、新製品の開発や改良に生かすべく、社内にフィードバックしています。輸液については、製品紹介のみならず、医療安全、NSTなど、さまざまな医療シーンでの使用についてご質問を受けることが多く、頼りにされているのではと誇りに思う瞬間もあります。

常に医療の第一線に接し、それがいつもモチベーションにつながるMR職は、私に合っていると思いますし、さまざまな診療科の患者さんや医療従事者に貢献できる大塚製薬工場のMR職は私の天職であると感じています。実は現在、妊娠中で、出産後は育児休暇を取得する予定です。ダイバーシティを推進する当社は、育児への理解やサポートも充実していますので、休暇後の職場復帰には全く不安を感じていません。育児と仕事をうまく両立させながら、これからも医療に貢献していくという情熱を持って頑張っていきたいと考えています。

(所属部署、役職名は取材当時のものです)