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サーキュラーエコノミー

当社は限りある資源を守るため、廃棄物の発生抑制、資源の利用効率の改善や循環利用を推進するとともに、容器包装の軽量化や環境に配慮した素材への移行を通じて、持続可能な社会の構築に貢献します。

目標と実績

目標:2028年までに廃棄物の単純焼却・埋立量を2019年比で50%削減
   2030年までに、すべてのペットボトルにリサイクル
   原料および植物由来原料のみを使用

2022年の単純焼却・埋立量は279tでした。廃棄物総排出量は6057tとなり、前年比で14%の減少となりました。社内全体で不良率削減などの廃棄物削減に向けた取り組みを引き続き継続していきます。

廃棄物総排出量と再資源化量
廃棄物再資源化率と最終処分量
廃棄物再資源化率と最終処分量

環境配慮型製品の開発

原料調達から廃棄に至るまでの各段階において、環境に配慮したモノ作りに努めています。環境負荷の低減や生産プロセスの改善に向けてLCA※1を考慮した環境管理の運用を行っています。

医療廃棄物の削減に向けて、製品の設計・開発・製造段階から廃棄物を削減し、環境負荷を最小限に抑えるよう努めています。

隔壁を開通させるだけで調製できる世界初の4室構造のキット製剤(クワッドバッグ)は、それぞれの製剤を混合する従来の方法に比べ、安全性や利便性の向上に貢献するとともに、薬剤容器や注射針などの廃棄物削減により、環境負荷の低減が図れます。

注射用キット製剤においては、使用後の容器本体と注射針の分別を容易にすることで、分別廃棄しやすいよう改良を加えました。

オロナインH軟膏では、2015年8月にアルミチューブからラミネートチューブに容器を変更した11gチューブを発売しました。LCAにより、容器の違いによる環境影響(CO2排出量削減)を評価しています。

また、2020年より新工場で製造しているダブルバッグ製剤においては従来と比べて外袋・容器フィルムの厚さを変更することにより製品のライフサイクル全体で1袋(500mL)あたりの重量を約34%削減、CO2排出量を38%削減できました。

  1. ※1 LCA:ライフ・サイクル・アセスメント(Life Cycle Assessment)。製品やサービスに対する環境影響評価の手法であり、その製品に関する資源の採取から製造、使用、廃棄、輸送など全ての段階を通して環境影響を定量的、客観的に評価する手法。
当社の輸液容器開発の歴史 安全性や利便性が高く、環境にも配慮した製品の開発を推進

廃棄物削減への取り組み

当社は、ゼロエミッション(Zero emission)※2への取り組みを2009年から現在まで全工場で継続しています。事業・生産活動から排出される廃棄物や生産ロス自体をゼロに近づけることによってコスト削減を図ることで競争力のある企業を目指すとともに、持続可能な社会の構築に貢献します。主な取り組みとしては廃棄物の発生抑制、資源の利用効率の改善や循環利用の推進、容器包装の軽量化や環境に配慮した素材への移行を進めていきます。
積極的な廃棄物排出量の削減の取り組みとして、 2018年に高濃度廃液処理設備(富山工場)、2020年5月に生ごみ処理機(鳴門本社社員食堂)を導入しています。

  1. ※2 ゼロエミッション(Zero emission):事業活動から排出される廃棄物などを、資源として再活用するなどし、全体として廃棄物を出さない生産の在り方を目指す考え方。

プラスチック問題への取り組み

2020年3月、大塚グループでは持続可能な社会の実現を目指し、グループ各社において使用頻度の高いPETボトルを中心とした取り組みに関する「大塚グループ プラスチックステートメント」を制定しました。

大塚グループ プラスチックステートメント

当社では、プラスチックの持続可能な使用および資源の循環に向け取り組んでいます。

廃プラスチック(産業廃棄物)処理方法別排出量