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大塚グループの発祥の地であり、当社の本社や研究所がある鳴門地区は、輸液のリーディングカンパニーの本拠地としての役割を担っています。渦潮で名高い鳴門海峡にほど近く、観光資源にも恵まれた自然豊かな地です。
ここでは、注入針付キット製剤やプラスチックボトル製剤の製造に加え、歴史を積み重ねてきたブランドのオロナイン H 軟膏などを製造しています。
手前緑色の建物群が当社
ISO14001認証取得(2003年5月)
2020年度
鳴門工場は、2007年10月に当社のゼロエミッション基準(リサイクル率99%以上)を達成し、現在も継続中です。こうした当社の取り組みが評価され、徳島県より、廃棄物等の発生抑制、循環資源の再使用・再生利用の3R※1の推進に積極的に取り組み著しい成果を上げている事業所として、「徳島県認定3Rモデル事業所」の認定を受けました。
2014年に排水処理設備を更新した鳴門工場では、処理能力が向上したことで負荷変動にも強い安定した運転が可能となりました。また、さらなる環境リスクの低減を目指して、排水処理施設から出た処理水を水質計でモニタリングし、仮に水質が悪化した場合は自動的に再度、処理工程に戻す仕組みを取り入れました。工場外に排水する前にダブルチェックを行い、基準値を超えた排水はしないシステムになっています。
定期的に近隣の「鳴門・大塚スポーツパーク」や周辺道路の清掃活動を行っています。とくしま環境県民会議が主催する第19回「ごみゼロの日」キャンペーンへ参加する形で実施した2019年5月30日の清掃活動では、早朝7時より全部署から195名が参加し、約320kgのごみを収集しました。また、観光客も訪れる千鳥ヶ浜海岸においても、定期的に清掃活動に参加しています。これからも地元鳴門のために、当社ができることを考え実践していきます。
その他、徳島協働の森づくり事業や環境教育支援、ノーカーデーの実施など、地域に密着した事業所として積極的に地域貢献活動にも取り組んでいます。
徳島県認定3Rモデル事業所認定書
「ごみゼロの日」キャンペーンでの清掃活動
はるか紀州や淡路島を望む紀伊水道沿岸の工業団地内にあり、徳島空港に隣接し県外からのアクセスもよい松茂工場は、合理化された高性能の輸液工場であり、ここでは 50mL から 1000mL のシングルバッグ製剤、ダブルバッグ製剤、20mL のプラスチックアンプル製剤の造に加え、当社が世界で初めて開発したダブルバッグタイプの抗生物質キット製剤などを製造しています。
松茂工場
ISO14001認証取得(2003年8月)
2020年度
松茂工場は、2008年11月に当社のゼロエミッション基準(リサイクル率99%以上)を達成し、現在も継続中です。こうした取り組みが評価され、徳島県より、廃棄物等の発生抑制、循環資源の再使用・再生利用の3Rの推進に積極的に取り組み著しい成果を上げている事業所として、「徳島県認定3Rモデル事業所」の認定を受けました。
温暖化防止対策として2010年8月にコージェネレーション※2システムを導入し、前年度との比較で、約8,000tのCO2削減を達成しています。今後とも、全従業員が一丸となって環境保全活動に取り組み、継続的な改善を図っていきます。
地域社会との環境コミュニケーションを図る目的で、工場見学の受け入れや、松茂工業団地が主催する「海をきれいにする運動」などの環境美化活動にも積極的に参加しています。2019年6月には工業団地全体で約300名(うち松茂工場89名)が参加し、約190kgのごみを収集しました。
徳島県認定3Rモデル 事業所認定証
コージェネレーションシステムによるガスタービン
海をきれいにする運動
タンチョウ(丹頂鶴)で有名な釧路湿原国立公園に近く、水質の良い広大な土地を生かした釧路工場は、当社の北の拠点として、各種輸液製品の製造を行っています。
ここでは 200mL から 500mL のシングルバッグ製剤、20mL のプラスチックアンプル製剤に加え、当社が世界で初めて開発したクワッドバッグ製剤などを製造しています。
釧路工場
ISO14001認証取得(2002年9月)
2020年度
2009年12月に、当社のゼロエミッション基準(リサイクル率99%以上)を達成し、現在も継続中です。このような取り組みが評価され、2010年6月、北海道で、環境に配慮した取り組みを継続して実施している事業所を対象とした、「北海道グリーン・ビズ認定制度」による「優良な取組」部門の登録を受けました。また、2011年11月には、北海道で、廃棄物の発生・排出抑制について、特に優秀な取り組みを行っている事業所として、平成23年度北海道ゼロ・エミ優秀賞を受賞しました。
2020年9月に、自家消費型太陽光発電設備を導入しました。太陽光による再生可能エネルギーを活用することにより年間発電量は約3,300MWhとなり、釧路工場の年間CO2 排出量の約10%に相当する約2,100tのCO2 を削減できます(2017年比)。
また、2013年12月には、ボイラーの燃料転換(重油から天然ガスへの転換)を実施し、 CO2 排出量の削減(5,800トン)および大気汚染物質NOx※3 、SOx※4の排出を大幅に削減しました。
津波災害を想定した避難ルートの確認も兼ねて、工場敷地周辺の清掃活動を定期的に実施しています。2018年10月20日には、社員46名が参加し、9.3kgのごみを回収しました。避難経路や避難場所、移動時間の確認と、敷地周辺のごみ拾いを行うことにより、社員の防災意識のみならず環境美化意識を向上させる地域貢献活動となっています。
北海道ゼロ・エミ優秀賞賞状
釧路工場のLNG※5タンク
工場周辺の清掃活動
設置したソーラーパネルの一部
富山工場は、北は富山湾、南東には立山連峰と、自然が豊かな水資源に恵まれた環境にあります。日本で唯一の静注用脂肪乳剤を製造している工場です。
ここでは 50mL から 250mL のシングルバッグ製剤に加え、ダブルバッグ製剤、クワッドバッグ製剤を製造しています。
富山工場
ISO14001認証取得(1999年4月)
2020年度
2020年2月、天然ガスを燃料として発電し、その際に生じる廃熱を蒸気や温水に利用するコージェネレーションシステム設備を導入しました。これにより、エネルギー利用効率の向上だけではなく、富山工場の年間排出量の約17%に相当するCO₂年間排出量約1,800トンを削減できます。また、地震等の耐災害性にも優れており、停電時には自家発電により、医薬品の生産継続が可能となるBCP※6対応の設備となっています。
2015 年11 月にボイラーの燃料転換(重油から都市ガス)を行い、CO2 排出量を約 13%(1500t-CO2/ 年)削減しました。また、2017年4月からは当社として初めて、空調用冷水設備の動力源を電気から都市ガスへ変換することで、夏場のピーク電力低減とさらなるCO2 排出量削減を見込んでいます。
2009年3月、ゼロエミッション社内基準(リサイクル率99%以上)を達成し、現在も継続中です。こうした取り組みが評価され、廃棄物の発生抑制や再利用など、環境に配慮した事業活動に積極的に取り組んでいる事業所として、富山県より2009年に「富山県エコ事業所」の認定を受けており、2020年10月には長年の取り組みを評価され、令和2年度環境とやま県民会議会長表彰(ごみゼロ・リサイクル推進功労)を受けました。
定期的に地域自治体が企画する海岸清掃ボランティアに参加しています。2019年7月7日に、海老江地区の海岸清掃を実施し、富山工場の社員の4割以上の78名が参加しました。これからも地域への貢献を目指し、環境美化活動などを積極的に行ってまいります。
2017年4月に導入したガス吸収式冷温水機
海岸清掃ボランティア活動
2020年2月に導入したコージェネレーションシステム設備
上記4サイト以外の国内事業所をまとめ、オフィス・営業サイトとしています。当社の営業本部やOS-1事業部がある東京事務所や、全国の支店および駐在所・出張所、保養所などの福利厚生施設を含みます。
東京事務所が入る大塚製薬東京本社ビル
オフィス・営業サイトでも、環境保全の取り組みとして、照明のLED化、空調機器の更新など設備等の省エネ化を推進するとともに、2020年より、支店・出張所を含むオフィス部門にて、年間電力量分のグリーン電力を活用することによりCO2削減に貢献しています。
営業車等のリース車や社用車について、燃費効率の良いハイブリッド車への転換に、継続して取り組んでいます。
鳴門工場、松茂工場に続き、京都支店、大阪支店、神戸支店、徳島支店は、関西広域連合※7が全国に先駆け地域全体が一致協力して地球温暖化対策に取り組むことを目指し推進している「関西エコオフィス活動」に賛同し、2012年3月に「関西エコオフィス宣言」の登録をしました。
今後ともハード、ソフトの両面から環境活動に取り組んでいきます。
大阪支店 関西エコオフィス宣言 登録証
2020年度