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ウォーターニュートラル

当社の事業活動において、水は欠かすことのできない大切な資源です。そのため、取水から排水に至る水の保全に継続的に取り組む(水を育む森づくり→水を大切に使う→水をキレイに自然に還す)ことで、ウォーターニュートラルを目指します。

目標と実績

目標:2028年までに工場の水管理プログラムをグローバル全拠点へ展開
   水ストレス地域の事業拠点に対して水利用戦略を立案

2022年の水使用量は3,955千m³で前年より1.2%微増でした。今後も適正管理を続けていきます。
昨年、海外拠点も含めた、2028年までの新たな目標を掲げました。策定した水管理プログラムを国内の一部の拠点で試運用しました。大塚グループのグローバル全拠点への展開に向けた準備も進めています。

水資源保全への取り組み

当社の事業活動にとって、清らかで豊富な水資源は必要不可欠です。そのため、水を育む森の保全に積極的に取り組んでいます。

当社は、2010 年から「とくしま協働の森づくり事業」に参画し、植樹活動に取り組んでいます。2019 年から5 年間、穴吹川FABとして、穴吹川上流地域(美馬市木屋平)で活動し、集中して森林整備を支援するホスト企業グループとして「森づくり活動」を展開していきます。

詳細は「環境コミュニケーション」ページへ

植樹活動に参加する社員とその家族

「FABとくしま森づくり事業」協定締結式

製造における取り組み

水は原材料としてだけではなく、製品の殺菌や洗浄などの製造プロセスでも必要です。そのため、水を扱う事業所では、水の利用効率の向上や排水時の環境への負荷をできる限り小さくするように努めています。
当社の松茂工場では、タンク内の洗浄殺菌作業改善や洗浄水配管のルート見直しにより約88%の節水を達成しました。殺菌効果も向上するとともに、タンク間をつないでいる配管を整理して短くすることで、排水をボイラー給水として再利用できるようになりました。

松茂工場のタンク施設

排水管理の取り組み

全工場において、該当法令や条例等の規制よりも厳しい自主管理基準を設定して工場排水の水質を管理しています。

2014年に排水処理設備を更新した鳴門工場では、処理能力が向上したことで負荷変動にも強い安定した運転が可能となりました。また、さらなる環境リスクの低減を目指して、排水処理施設から出た排水を水質計でモニタリングし、仮に水質が悪化した場合は自動的に再度、処理工程に戻す仕組みを取り入れました。工場外に排水する前にダブルチェックを行い、基準値を超えた排水をしないシステムになっています。

鳴門工場の排水処理設備

  1. ※1 COD:化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand)。水中の有機物を酸化剤で酸化分解するのに消費される酸素の量で、水質汚濁指標の一つ。
  2. ※2 T-N:全窒素(総窒素、TotalNitrogen)。無機態窒素と有機態窒素の合計量。赤潮などの原因となる水の富栄養化の程度を表す指標の一つ。
  3. ※3 T-P:全リン(総リン、Total Phosphorus)。無機態リンと有機態リンの合計量。赤潮などの原因となる水の富栄養化の程度を表す指標の一つ。